ふつうの資産形成と、永久年金目的の資産運用では、少 し視点が違います。
ふつうは、元本を大きく成長させることが目的ですが、しかし年金目的なら、元本が減っても定期収入カム)
が確保され続ければ、ほと んど問題はありません。
たとえばアパート経営で、空室がなく家賃収入が減らなけれ ば、不動産の価格が下落しても影響はないの
です。
しかし不動産価格が下がればいずれは家賃を下げなくてはいけない。
固定金利の債券を持っていても、保有中に市場金利が下 がれば、満期が来て次に買う債券の金利は低くなる。
配当目的で持っている株式も、企業の業績が振るわなければいずれ配当も減るだろう。
終身型の年金も インフレでは実質目減りする。
結局、確かなのは、退職前と後で運用の目的が大きく変わることです。
私が思うことは、退職してから運用方針を180度転換するのではなく、現役時代 から少しずつ、インカム
のための投資を練習し積み上げていくことが大切です。
まず勉強し、体験し、失敗もすることで、いざ退職してからの運用に役立てる ことができると思います。